2023年11月20日、印刷業における有機溶剤の取り扱いセミナーを実施しました。
コクヨKハートではオフセット印刷機やシール印刷機でカタログ、リーフレット、WPの注意事項のシール、GSTのレッテルを製作しています。その際に洗浄、印刷作業に他の物質を溶かす性質をもつ有機化合物である有機溶剤を使用することがあります。揮発性が高いので蒸気となって作業者の呼吸や皮膚から吸収されやすく蓄積すると体によくありません。 そのためこれまで使用する溶剤の種類、扱う量を減らしてきました。しかし普段の業務で使用しているとその危険性を忘れがちになります。
これらの内容を再認識するため外部講師に依頼し11月20日HOWSPARKに於いて印刷業における有機溶剤の取り扱いのセミナーを実施しました。参加者はオフセット印刷機やシール印刷機のオペレーターに加えGSTにも声を掛けGST品質保証部のメンバー計10名が受講しました。 内容は有機溶剤の紹介にはじまり有機溶剤の蒸気の吸入や接触健康障害、その健康障害の防止策、防毒マスク等の保護具の重要性や正しい使用方法を注意事項含め説明していただきました。その他2023年、2024年に法改正される内容の話もありました。
飲料・食品容器の移し替えによる事故や2013年の大阪の印刷会社でのジクロロプロパンによる胆管がんの事故事例紹介もありました。講師の方から事故はなぜ起きるのかという話のなかで・知らなかった・やらなかった・この程度なら大丈夫だと思った。・別のことに気を取られ他の危険に気づけなかった。・読み間違い・聞き間違い・早合点、勘違い等の事故発生の原因が紹介されました。
最後につぎの言葉で締めくくられました。 A当たり前のことを、 Bバカにせず、 Cちゃんとやろう ご安全に! 受講者の感想や気づき ・有機溶剤の危険性と保護具の重要性を再認識した。 ・有機溶剤取扱う時に使用する耐溶剤手袋は浸透、透過し化学物質が皮膚に付着するので定期的に交換が必要。 ・現在は発がん性物質とされてないものが突然発がん性物質と公表される場合があるので普段から扱う量を少なくし防毒マスクを正しく装着し作業しようと思った。